代表理事メッセージ | 一般財団法人KIBOW

Message

MESSAGE

一般財団法人KIBOW 代表理事 
堀 義人

「私達に何ができるだろうか」

2011年、震災直後の3月14日の夜に、有志がグロービスに集い、考えました。一人の力は、小さいかもしれない。しかし多くの仲間が集まれば、何かができるかもしれない。走りながらやるべきことを考えよう。そこからKIBOWがスタートしました。

KIBOWの名前は、「希望」と「Rainbow(架け橋)」から命名しました。被災地に生まれた「希望」を輝かせること。そして世界との「架け橋」になること。それが私達の願いでした。

日本の起業家、各界のリーダーや志のある方々が集結し、現地を訪れ、資金を出し合い、それを東北沿岸部で立ち上がった新しいリーダーたちに提供してきました。

「津波に流され亡くなっていった者に、恥ずかしくない生き方をしよう」

KIBOWの会合で、大槌町吉里吉里の芳賀正彦さんが、こう仰いました。多くの東北沿岸部の人たちが、同じ思いを抱いたと思います。

町の農産物を活かした、新しい事業を始めた起業家たち。町の伝統文化を再興したいと熱く語った若者。多くのリーダーが生まれ、「希望」が生まれ、そして新たな町づくりが始まりました。

KIBOWは、このようなリーダーたちが集まる場を作り、僅かながらも資金面で協力をしてきました。KIBOWは、今まで、以下の2つを軸に活動する財団法人へと発展しています。

  • 「場」の提供
    (イベント)
    被災地各地で、地域の復興を願う人たちが集まる「場」を作っています。地域の内外のリーダーたちが集まり、心の交流が生まれる「場」です。29地域で44回(2015年9月現在)会合を重ねました。
  • 支援金・寄付
    (グラント)
    これまで(2015年9月現在)、のべ1500名ほどの方々にご協力いただき、約1億円を集め、被災地で活動しているNPOや各地のリーダー達、のべ102団体に58,220,000円を提供してきました(2015年8月現在)。毎年5月か6月に開催されるKIBOWチャリティディナーで得た資金をもとに、継続的な支援金・寄付活動を行っています。
  • そして2015年9月、KIBOWは新しい活動を始めます。それは、「社会的インパクト投資」と言われるものです。日本全国の社会起業家たち。その活動に対して、社会的、かつ経済的な「投資」を行います。

  • 社会的
    インパクト投資
    被災地に限定せず、「社会を変える」志を持った社会起業家たちに、投資をしていきます。(ファンド総額、5億円)
    今まで、寄付(グラント)によって最大100-500万円寄付してきましたが、社会起業家の規模化を手助けするために、1000万円から5000万円を出資します。社会的インパクトと経済的リターンを両立することを目指します。
  • KIBOWは、被災地の東北を中心に、日本の各地で、社会を変えようと奔走している人たちの可能性を徹底的に信じて活動して参ります。
    今後ともKIBOWへの御支援を何卒よろしくお願いします。